「ベヒシュタインよ!」
と買取額の低さに叫ぶ、映画「戦場のピアニスト」でのワンシーンからも、当時からベヒシュタインが名高く高価なピアノだったことがわかります。
そんな世界三大ピアノメーカー(スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタイン)のひとつ、ベヒシュタインの歴史と構造を調律師の荒木欣一さんに教わってきました☆彡
こちらは、トロピカル仕様のベヒシュタインアップライトピアノ☆
トロピカル仕様とは、東南アジアの王族や、華僑などに向けて輸出をするために特注で作られていたモデルで細部にベヒシュタインのこだわりが施されています。
ピアノの中に収まる折りたたみ式のユニークな譜面立。
白鍵には角がなく留め金はデザインの一部になってレトロな雰囲気を醸し出しています。カフェなんかのお店に似合いそうなオシャレなピアノですね〜
こちらは、存在感たっぷりなオーガスト・フェルスターのアップライトピアノ。
二台ともオーバーホールで蘇った年代物のピアノです。古き良き時代のピアノの魅力を実感しました。
こちらは、ベヒシュタインの魂が生きずく時代、1971年製のグランドピアノ。
ベヒシュタインで働いていた頃の面白い話も聞かせていただき想像が膨らみました。ベヒシュタイン工場のマイスターはホントに恐そう(^_^;)
緑のフェルトの上部にある弦を固定している金具をアグラフと言います。この年代のピアノは、総アグラフ(高音部も全てアグラフ)でクリアな温かみのある音色が特徴です。
こんなところには、牛革が使われていますよ。
こちらも皮です。部材にもこだわりがみられますね。
↓これ何だと思いますか??
ピアノを作るとき接着に使うニカワと言います。
動物、魚の皮、骨などを煮出して溶け出したタンパク質が干物になったものです。これを熱で溶かして使います。
接着にニカワを使うと音の伝達にも違いが出るそうです。それから、ニカワだと後の修理が可能なんだそう。ピアノを長く使ってほしいという作り手の熱い気持ちが伝わってきます。
荒木さんが一曲弾いてくださいました♪
グランドピアノの下に潜り込んで、全身でベヒシュタインの素朴で透明感のある美しい音色を浴びうっとり〜(*´∀`*)
その穏やかで温かみのある世界に私も中村幸代さんの曲を弾きたくなりました♪
伊丹のラスタホールもベヒシュタインがあります。機会があったら弾いてみられてくださいね♪